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【読書感想】「know / 野崎まど」
寒い日がつづきますね。

ども、マサカズでございます。

さて、世間はクリスマスイブなわけですが。

ま、別段特別な日というわけでもないので 小説の感想でも書きますかね。


DSC_0248.jpg

さてさて、今回は何やら大賞をとったというSF小説なわけですが。

一言で表すなら、非常に意欲的な作品。

タイトルにもあるとおり、“know(知る)”という概念を、独自のSF設定にうまく調和させている点がお見事。作中でも引用されている、高速言語に焦点を当て、究極のコミュニケーションを行うシーンは、筆者なりの解が見えて感動的ですらある。

脳による補完の先にある高次元のコミュニケーション。言い方は難しいけれど、実はこれは私たちも行っている。ハイコンテクストとローコンテクストの使い分けと、そこに付随する類推と選択である。これが洗練され続けると、もはやセンテンスは不要になり、しまいにはフレーズすらもいらなくなる。結果、単語を投げかけることがコミュニケーションになる、というのは実に馴染みがあってよかった。

この作品、設定なりは少々荒削り(情報材や電子葉のバックボーンはちょっと粗い。もっとも、著者はたぶんに学ばれているのだろうが、出しすぎるわけにもいかなかったのだろう。出し方の問題かな?)のだが、今の情報社会を地続きで発展させて、それをしれっと近未来に落とし込んでいるところが、なんとも挑戦的だ。

情報に対する著者のとらえ方も実に鋭く、世界観をきちっと構成させているのはすさまじい妄想力だと感嘆してしまった。

さて!当然、この手のバリバリSFにはなにがしかのメッセージ、あるいは問いかけが多分に含まれていおり、この作品も例に漏れない。
が、しかし。この作品を 意欲的 と評価したのは他でもない、この作品のラストにある。

人があらゆる情報を高速に、大量に手に入れることができるようになったとき、知識欲はどこに向かうのか。それは勿論、死に行きつくことになる。
誰もが経験したことのない、絶対的な現象である死を、著者は作品を通して、実に痛烈な描き方で探究してしまう。ここがなんともいえないEDなのだ。エピローグを読んだ読者は、誰もが最後のセリフにゾッとするだろう。死を知で乗り越えた世界を垣間見せられるのだから。

あぁ、これが描きたかったのか。そう感じざるを得ない、衝撃的なED。

SFファンには、是非とも読んで欲しい一冊でござんした。


以上
小説 | 【2014-12-24(Wed) 12:41:53】
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細心(旧:MANAx2)

Author:細心(旧:MANAx2)
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